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August 19, 2005

香川旅行(3)直島

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ベネッセハウス別館

3日目、ついに直島へ!瀬戸内海に浮かぶ小さな島ですが、近年、現代アートの世界において注目を集めているところです。その中心となっているのが、ベネッセハウス(安藤忠雄設計の宿泊施設をともなった美術館)、地中美術館(クロード・モネ、ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレルの作品が安藤忠雄設計の建物に永久設置されている)、家プロジェクト(古い家屋を改修し、アーティストが家の空間そのものを作品化したプロジェクトを公開)などの施設です。

私にとって、大げさに言うと「直島前」「直島後」では、心のありようが少し変わったかのような体験でした。建築や自然や現代美術に対峙して、じっと眺めたりぼーっとしたり体験したりして過ごしていると、思考が自分の内に向かうのを感じます。「これはこうだ!」というような答えがでてくるわけではなくて、きっかけをくれる、というか気づきの時間を持つことができる、というかそんな感じ。それぞれの作品は「今を生きている私」にリンクしている存在、だと強く感じる。それがやはり現代アートの醍醐味なんじゃないかな、と思います。
そういうふうに思わせるには、この直島で、海山に囲まれ、この建築とともにある、ということが大きく寄与しているのではないでしょうか。家プロジェクトで感じたことですが、作品と日常との敷居が低い、アートが生活とともにある、という環境が素晴らしかったです。歴史のある島だから、新しいものを受け入れるにはいろいろあったかもしれないけれど、それも含めての今の環境なんだと思うのです。

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フェリーで高松港から1時間弱で、直島の宮浦港に到着。バス(本数結構多い)にて、宿泊先のベネッセハウスへ。宿泊している人は、館内(美術館)を自由に観られますが、まずは地中美術館へ行くことに。ベネッセハウスから見えるくらいで近いのですが、暑かったし上り道なのでバスを利用しました。
この美術館はスゴイ。ジェームス・タレルの、光をテーマにした作品がおもしろくて、何度も体験してしまいました。デマリアの部屋も、圧倒的に美しかった・・・
私のつたない言葉で説明しても伝わらないと思うのでぜひ体験して欲しいです。そして安藤忠雄の建築、いいですね〜。ぱっと見て、ふとベルリンのJewish Museum(ダニエル・リベスキンド設計・・彼はグラウンド・ゼロ跡地再生のコンペに選ばれた建築家)を連想したのですが、それが美しくも不安を感じさせる(もちろん意図的に)のに対して、地中美術館は、美しく静かで瞑想的な落ち着きを与えてくれるのでした。カフェもいいですよ。

そして本日の宿泊先ベネッセハウスに戻りチェックイン。3階にある部屋からは、瀬戸内海が一望できました。夕食まで館内を探索。別館に行ってみることにし、宿泊者しか使えない小さな6人乗りのケーブルカーでトコトコ上がって行くと現れた建物は・・!めまいがするほど美しかったです・・!
kagawa-benesse5夕食は館内のレストランでいただきました。「和懐石料理に洋風な要素を加えた創作コース料理」ということで大変美味でした。レストラン内部にはバスキアの絵がかかり、窓の外には杉本博司の海の写真(実際の水平線と写真のそれとが同じラインになるように掛けられている)・・・ほろ酔いかげんで部屋へ戻る途中、誰もいない作品の前で椅子に座り、しばしボ〜っと眺める。暗い中でネオンが点滅する「100生きて死ね」(ブルース・ナウマン)。「FEEL AND LIVE」「STAND AND DIE」「YOUNG AND DIE」「CUT AND LIVE」・・・などの文字が次々と明減し最後にすべてが点灯する、なにかしんとした気持ちになる作品でした。
それにしても!なんて贅沢なことでしょうか!!直島に行く方には、ぜひともベネッセハウスに宿泊することをおすすめしたいです。部屋(クリストの作品がかかっている)も、とても落ち着きました。まるで自分の家にいるかのようでした。

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Comments

わ~。直島、私も行きたい場所です。
ホテルだけでなく、街自体がアートしてるらしいですね。レポート楽しみにしています。

わ〜、実は私も行ってみたいと思ってたんですよ。直島。
いいなあ。是非是非、今度詳しく聞かせてください〜〜。

>tanakamaさん&げさん
直島よかったですよ〜〜!本当におすすめです。
詳しいレポはもう少し待っててくださいね。

ようやく、書き方がわかりました。
時々拝見してはいるのですが、どうやってコメントしたらいいのか、探せないでいました。こんなに簡単だったのにね。アホだわ。

猪熊弦一郎、私の好きな画家の一人です。美術館がオープンした年に、わざわざこれを目的に旅をしたくらいです。生前はご本人に会いたくて銀座の個展(画廊)に通いました。ギリギリ会えなかったのですが、うちの母はちゃっかり会って「娘がファンです」と言ってくれたそうな。ご逝去の折にはマジ涙しました。子供のまなざしをいつまでも持ち続けてゲージュツに立ち向かう姿に憧れました。Guen万歳。

asacoさん、いらっしゃいませ!
そうでしたか・・猪熊氏ファンだったのですね。今度好きな作品などおしえてくださいね。美術館も素敵だったのですが、いかんせん時間がなく・・もっとゆっくりしたかったです。

こんにちは。私も最近直島へ行ったのでTBさせていただきました。

直島で一番良かった作品を挙げようと考えてみたんですが、どうしても選べないんですよ。
きっと、直島という場所の空気を切り離しては考えられないんでしょうね。

「直島前」「直島後」という表現に、なるほど!と膝を打ちました。私も今「直島後」を楽しんでいるところです。

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