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November 20, 2005

シルヴィ・ギエム「最後のボレロ」

東京文化会館にて、シルヴィ・ギエムの公演「最後のボレロ」を観ました。真っ暗な中にボレロのあの旋律が響き、スポットライトがギエムの手を照らす・・その瞬間から目を離すことができませんでした。序々に激しさを増す音楽、それに合わせるバネのようにしなやかで力強い身体、長いストレートの髪がパアッと散る様子。指の先まで神経が行き届き緊張感に溢れ、全くブレず、余分な物が何一つない。それなのに、動きには余裕さえも感じる。周囲の男性ダンサーを見る余裕はまったくなく、ただただギエムに目を奪われた20分でした。ギエムは「この作品はジェンダーを超えた人間を象徴している。ともすれば人間を飲み込んでしまう”社会”に対して果敢に立ち上がり、抵抗して闘う個々の人間を」と語っていますが、ボレロを踊る彼女は、人間をも超越していたようでした。
映画や音楽、舞台などいろいろ体験しても、圧倒的に感動する作品に出会えるのは、そう多くはないものです。しかし今日のボレロはそれでした。鳥肌が立ちました。日本で踊るのは今回が最後、とのことですが、私にとってはこれが決定版、でありもう見なくてもいいとさえ思えた体験でした。

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Comments

すさまじいほどに美しい20分を体験されたikoさんの感動がダイレクトに伝わってきます。羨ましい!TBさせていただきました。

トラバありがとうございます!
ほんと、良かったんです。
もともとバレエとかフィギュアとか、チアとか、人が踊るのを観るのが好きなんですが、これはスゴかった。

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