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March 08, 2006

「ある子供」

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昨年秋、フランスで吹き荒れた暴動の嵐。バウムクウヘンさんのブログ記事を読んだこともあり、その後で公開されたこのベルギー映画「ある子供」をずっと観たいと思っていました。東京にも雪が降った1月終わりの土曜、恵比寿にて鑑賞。
ベルギーの郊外で定職もなく、小銭をめぐんでもらったり万引きをしたりして日々をやり過ごすブリュノ。ソニアとの間に産まれたばかりの子供をお金目当てに売ってしまう・・・
このタイトル「ある子供」は、二人の間の赤ちゃんのことかと思っていましたが、実はブリュノのことなのですね。父親としての自覚もなく、計画性もなく、ふらふらとその日暮らしの彼。でも優しいんですよ。親切には必ずお礼を言っていたし、万引きの分け前もごまかさないし、人に暴力をふるうこともない(むしろふるわれていた)。無邪気にソニアとじゃれあう様子は子犬のようで、ただただどうしようもなく子供なのでした。
ラストシーンでの涙は、ブリュノの奥底にある善きもののあらわれであり、違う生き方ができるかもしれないという希望を感じさせるものでした。監督ダルデンヌ兄弟の、人間に対する暖かい視線を感じる作品でした。
しかし現実的には、彼らを取り巻く状況は依然ハードなものであり、遠い国の話とも思えず・・考えていかなくてはならないことだと思うのです。

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Comments

渋谷で上映中!しかも今日が最終日!…というのことに気付いたのが今朝でして…強風による交通機関の乱れに阻まれ、行くことを断念しました。無念っ。
観ていないのになんなんですが「子供」が誰のことを指しているのか、というikoさんの視点、なるほどと思いました。肉体的にではなく精神的な「子供」のことを指しているわけですね。
辛くても希望の光が見えるというこの作品。ぜひ観たいと思います。DVDでだけど…。

強風、すごかったですね。
朝の電車は遅れていたし、その上激混みで大変でした。
映画、良かったですよ。ぜひ観てくださいね。
本当は映画館で観たかったけど、いつの間にか終わってるってこと多いです。私もDVDのお世話になってます。

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