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July 25, 2006

「ぼくを葬る」

River

ずいぶん映画について書いていなかったのですが、いろいろ観てはおりまして。
上映終了間近にシャンテで観た「僕を葬(おく)る」は、中でも心に残る作品でした。フランソワーズ・オゾンの<死についての3部作>の2作目。1作目「まぼろし」で”愛する者の死”からの再生を描いたオゾンが、今作で描くのは”自分自身の死”。
主人公のロマンが、死に向き合い、自分の心をみつめ、限られた日々を過ごしていく姿を、静かに映していく。日を追うごとにやせていき、最期のときへ近づいていくロマンではあるのですが、ここで強く感じるのは生きる喜び、生の輝き、なのでした。ラスト近く、海辺のシーンで彼が見せる笑顔の輝きには、強く心を動かされ、深い幸福感が残りました。もし自分が彼の立場だったら、あんな風に自分を「葬(おく)る」ことができるだろうか、個が確立されていないと難しい気もしますが、できればそうありたい、と思いました。

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Comments

死を考えること=生を考えること
私にとって「死生学」は常に心にあるテーマです。
この映画、観てみたい。
ご紹介に感謝です。

私にとって、とても心に響く映画でした。
オゾンはちょっとクセがありますが、
興味深い監督です。
あさ2さんの感想もお聞きしたいです!

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