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December 2006

December 28, 2006

「麦の穂をゆらす風」ほか

今年もあと数日、押し迫ってきましたね。それにしても忙しい!例年のことなのに、いつも焦るのは何なんでしょう。(でもそういう師走の雰囲気は嫌いじゃないです)
さて、そんな中「麦の穂をゆらす風」をレイトショーで観てきました。どうしても見逃したくなくて。名も無い人々に寄り添った作品を作り続けてきたケン・ローチ監督が、独立戦争から内戦にいたる1920年代のアイルランドを舞台に描いた、本年度カンヌ映画祭パルムドール受賞作。
圧倒されてしばらく席を立てませんでした。あまりに過酷で辛い現実、それでも生きていかねばならない人々。イギリスとの戦いが終結したと思ったら、今度は内戦へ・・・かつての仲間達や兄弟に銃を向けなくてはならない、それはあまりに苦い。この映画がカンヌで賞を受けたのは、過去を描きながら、世界中で今も続いている現実を我々に思い出させるからなのでしょう。描かれる自然が美しいだけによけいに悲しい。
最近、タルコフスキーの「僕の村は戦場だった」(1962年作品)、クリント・イーストウッド「父親たちの星条旗」(2006年作品)も観ました。どちらも第2次世界大戦を題材としているのですが雰囲気はだいぶ違います。タルコフスキーは両親を失った少年イワンを通して戦争の悲惨さ、虚しさを描き出します。少年が回想する平和だった時代の映像が詩情に溢れていて、あまりに美しく胸を締め付けられました。
どの映画でも、結局のところ犠牲になるのは普通に暮らしていた市井の人々。争いや暴力は本当に嫌です。

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