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June 2009

June 27, 2009

ミスター・ロンリー、マイケル

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少し前に、DVDで「ミスター・ロンリー」を観ました。
自分が自分であることに違和感を感じる人たちの物語。その息苦しさから逃れる為に他人の人生を借りて生きることを選んだ。マイケルもしかり。マイケル・ジャクソンを演じることでかろうじて現実を生きている「ミスター・ロンリー」。彼がマリリン・モンローのそっくりさんに恋をして…スコットランドの古城でチャップリンやマドンナ等のそっくりさん達と暮らす日々。
あまりにも美しく印象深い映像に心が締め付けられるようでした。さみしいし、かなしいし、せつない。観た後はとても寂しくて人恋しい気持ちになってしまいました。よくわかっていないところもあるのですが、時間が経つほどに忘れられない映画になりました。Mr.Lonely の曲を聴いたら泣いてしまいそう。

今朝、家を出る前のニュースでマイケル・ジャクソンの訃報が流れました。彼はいくら違和感を感じても、顔を変えても、自分以外の人になんてなれなかったんでしょうね…。マイケルはあまりにもマイケルだから。もっと活躍する姿を見ていたかった。ご冥福をお祈りいたします。

私の世代にとってマイケルはやはりスーパースター。Beat It、ビリージーン、スリラーの格好良かったこと!小学生の図工の時間でお面を作ることになった時、マイケルをモデルに選んだことを思い出しました。

ところで、マイケル、プリンス、マドンナの3人は全員1958年生まれなんですね〜なんだかビックリしてしまいました。ものすごいトリオだ。

June 19, 2009

「グラン・トリノ」

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ようやく「グラン・トリノ」を観てきました(@シネマスクエアとうきゅう)。
またもや泣いてしまった。近頃イーストウッドには泣かされっぱなし。ストーリーは多面的で、例えば孤独な老人が隣人を通じて心を開いていく話であり、少年の成長物語であり、暴力は暴力を生むという話でもある(それに対して老人がつけた落とし前とは…)。それから宗教的なものも感じました。

ずっと拒否していた告解をしにウォルトが教会へやってくるのは、神に救いを求めようとした訳ではなく神父を人間として認めたからなのだろう。そこでの告白はたいした罪ではなかった(息子との関係はともかく)。戦争で人を殺したことを懺悔しなかったのは、赦されるべきではない(赦されたくない)と考えたからなのではないか…そんな彼だが最後は十字架に掛けられたキリストのようにも見え……。彼が選択した行動を思うと、一言では言い表せない感情がぐっと押し寄せてくるのでした。

それにしても、イーストウッド演じるウォルトがとにかくカッコイイ!且つチャーミングで素敵でした!!それから、隣に住むモン族のおばあさんが、もたいまさこに見えて仕方ありませんでした。

June 16, 2009

雨の日に

伯父の通夜に参列してきました。

子供時代、祖父が健在の頃は元旦に伯父の家へ集まるのが習わしとなっていて、いとこ達と会えるのがとっても楽しみでした。20名近くが集まったので随分賑やかだったことでしょう。
今日は親戚大集合で、かなり久しぶりに会う人たちもいて。それなりに歳をとっているはずなのに昔の面影は残っており、全然変わらないわね〜なんて言い合ったり(そんなはずはないのだけれど)。
最近は全然会っていないものだから情報が更新されておらず、いきなり数十年前から現在にタイムスリップしたような感覚を味わいました。建て直す前の家の様子、洗面所とか和室、玄関の感じ、いとこのお姉ちゃんからもらったお年玉(プレゼント)が嬉しかったことや、イタズラして怒られたことなどがありありと思い出されました。
普段は意識することもありませんが、自分はこういう人たちと血がつながっているんだな…としみじみしてしまいました。良くも悪くも。イトコと似ていたりとか、親に顔が似てきたりとか。ほんと不思議です。

先日、アカデミー賞を受賞した短編アニメーション「つみきのいえ」を観ました。あんな風に少しずつ連綿と繋がっていくのだろうか…。いかないかもしれないし、いくかもしれない。いずれにせよ(好むと好まざるに関わらず)自分という存在はそれのみである訳ではないのだ。

June 08, 2009

新聞小説とか

朝日新聞の夕刊に連載されていた「親子三代、犬一匹」藤野千夜作、が終わってしまいました。
特別大きな事件が起こる訳でもなく、日々のあれこれを描いたお話だったのですが、なんだかとても大好きでした。座布団の上でマルチーズのトビ丸がこっとりと眠っていて、それを祖母と夕樹が眺めているシーンで終了。でもトビ丸は実は誰かにだっこで運ばれたくて寝たふりをしていて、眺めている二人もそれをわかった上で、う〜かわいい…なんて思っているという。ちょっと奇妙なようで普通、普通なようでちょっとヘンな小説でしたが、実際の世界もそんなものかもしれないですね。
挿絵がまた妙に昭和っぽいイラストで味わい深かったのですが、「え」担当の風忍というのはカルトな人気の漫画家だそうで、興味あります。

ところで新聞といえば、子供の頃にサンゴ事件というのがあってものすご〜く衝撃を受けました。それまで新聞に書いてあることは絶対だと思っていた私でしたが、それ以来、距離を置いて客観的に記事を読むようになった気がします。その点においては真面目に有り難いと思っています。もちろん全くもってヒドい話で言語道断なのですけど。

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