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March 14, 2010

没後400年 特別展「長谷川等伯」

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先月、東京国立博物館で開催されている「長谷川等伯展」の内覧会へ行きました。一般のお客様が退場した後の2時間でしたが、かなりたくさんの人が来ていました。

等伯の作品をまとめて見るのは初めてでしたが、初期の仏画から肖像画、金碧障壁画、水墨画まで本当に様々なタイプの絵を描いたんですね。そのどれにも素晴らしいものがあり、画力をまざまざと見せつけられました。能登の七尾から32歳の時に勝負を掛けて京都へ出た(家族を連れて)というのは相当な覚悟があったのでしょうね。凄いことです。


以下、印象に残ったものたち。

「山水図襖」1589年
京都の圓徳院所蔵。和尚の留守に一気に描き上げた作品。隙をみて、って…何と素晴らしいのでしょう。襖の地模様にもマッチしていて美しいです。

「波濤図」
岩と波のタッチが違っていておもしろい。ちょっと劇画調にも見え(というかこちらの方が古い訳だけど)…迫力があります。

「檜原図屏風」長谷川等伯筆 近衛信尹和歌
かっこいい!近衛信尹の書とコラボ。「はつせ山 ゆふこえくれて やどとへば 三輪の檜原に 秋風ぞふく」という歌の『三輪の檜原に』のところだけ(文字では)書かず、絵で表しています。光悦の「舟橋蒔絵硯箱」方式ですね。こういうの大好きです。

「楓図壁貼付」
中学校の美術教科書に、狩野永徳の「檜図屏風」と対で載っていた。私はこちらの方が好きだったんですが、実物は初めて観ました。美しい…近くで見るより、少し離れたところから全体を眺めるのが良いと思います。

「松林図屏風」
最後の最後に登場。描かないことで感じさせる霧深い空気。奥行き。素晴らしい。


昔は水墨画の良さがちっともわからなかったのですが、最近はいいなあ…と思います。静けさもあり、激情もあり、優しさや強さ、墨一色で本当にいろいろなものが表現できることに驚きです。

今回の等伯展、会期が短く東京ではあと十日足らず。大変な混雑のようですが、おすすめです。

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