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April 2010

April 21, 2010

「オーケストラ」ほか

Flower

渋谷のル・シネマにて「オーケストラ」(2009年フランス)を観ました。とっても良かったです!

かつてボリショイ交響楽団の天才指揮者で現在はさえない清掃員のアンドレが、かつての仲間達を寄せ集めて正式なオーケストラになりすまし、パリでの演奏会に出演しようと奮闘する物語。…と聞いていたのですが、意外とあっさりパリに行くことになっちゃうし、かつての仲間達(オーケストラを追放された)も今では音楽への情熱を失っていて日々の暮らしで精一杯だし、気持ちもバラバラで、なんだか今ひとつ乗り切れない、と思って観ていました。

が、ラスト数十分でぐわーっと押し寄せるものがありました。アンヌ=マリーのバイオリンソロを聴いたとたん、団員達の気持ちが一つになった素晴らしい演奏。何故、彼女でなければいけないのか、ということがチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲をバックにバーッと描かれ、涙、涙…。歴史の苦さ(ソ連時代多くの芸術家が排斥された)を背景にしつつ、音楽の力、人の想いを描いた作品でした。
「イングロリアスバスターズ」でショシャナを演じたメラニー・ロランの意志ある美しさが際立っていました。素晴らしい。監督のラデュ・ミヘイレアニュは、ユダヤ系でチャウセスク政権下のルーマニアから亡命した人だそう。

それにしても、チャイコフスキ−大好き!あのロマンチックな感じはロシアならではなのかしら。

ちょっと前に「マイレージ、マイライフ」も観ました。おもしろかったです。ラストがほろ苦い感じなのですが…、ジョージ・クルーニー演じるライアンのその後が気になります。
ライアンと同じく出張族のアレックスが、大学出たての才媛ナタリーに「若いから妥協を負けだと思っているのね(妥協は負けじゃないのよ)」っていうの、わかるー!と思いました。歳を取るって悪くない。ナタリーの潔癖さはまぶしいけれど、余裕と色気でアレックスに軍配(なんだけど…でも…)。
あと、どうでもいいのですが、ライアンとアレックスがカード自慢するシーンがツボでした。(「アメリカンサイコ」の爆笑シーン、名刺対決を思い出して。あれは、時代というか世代限定の笑いかな。)

April 06, 2010

春とはいえ

Photo

なんだか寒い日が続いていますね。
桜は今まさに満開だというのに、なんとなく気分が盛り上がらず。近所の桜をチラチラ眺めているくらいです。明日はついにお花見日和でしょうか。

先週、上野の東京都美術館に「ボルゲーゼ美術館展」を観に行きました。名門貴族であったボルゲーゼ家歴代のコレクションを収蔵している、ルネサンス・バロック美術の宝庫です。ローマにあるのですが、完全予約制なのでなかなかハードルが高いのですよね。
ベルニーニの彫刻、ラファエロ「一角獣を抱く貴婦人」、カラヴァッジョ「洗礼者ヨハネ」、ギルランダイオ等、良かったです。近頃、コンテンポラリーを観ることが多かったのですが、古いものもさすがにいいですね〜
とはいえ、美術館内部が映像や写真で紹介されているのを見るとあまりにも名品揃いなので、やはり実際に訪れたいと思いました。ベルニーニの「アポロンとダフネ」を直に観たい!


その後、恵比寿に移動し「ウッディ・アレンの夢と犯罪」を観ました。しかし映画の日だというのに&公開からそれほど経っていないというのに、かなり空いていました…人気ないのかしら。
彼がNYを離れてロンドンで撮った3本の最終作で、ユアン・マクレガーとコリン・ファース主演。なんというか、とても教訓的な映画だと受け取りました。犯罪を扱っており、運命の分かれ目に直面する人々を描いている点で「マッチポイント」と共通するところも多いのですけど、「マッチポイント」の方がよく出来ていたと思う。おかしみが足りない気がしました。なんだかんだ言って、嫌いじゃないですけどね。

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