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January 2012

January 01, 2012

年が明けました

Kicx1851


バタバタと過ごしているうちに、激動の2011年が過ぎ去り新しい年を迎えました。
月日の経つのが本当にはやくて年越しという感じもしなかったのですが、なんだかんだ忘年会や大掃除などをしていると、そんな気分になってくるのが不思議。

昨年は大震災や原発事故、台風等、本当に大変な事が続きましたし、外に目を向けても激動激変の事件だらけでした。辛い状況はまだ続いているし、振り返る時期ではないけれど、私にとって1995年(世界はもう安全な場所ではないのだ、と強く心に刻まれた年)と同様、忘れがたい一年になりそうです。
連日の悲しい報道、街から灯りが消え、海外から来るはずだったたくさんの展覧会や音楽やバレエ公演がなくなり、多かれ少なかれ日本が傷ついていたあの頃に、来日して勇気づけてくれたシンディ・ローパーやシルヴィ・ギエム、(他のたくさんの人たち)…本当に有り難く嬉しかった。

個人的には、1月に四国旅行(はるか昔のことのようですが…。できたばかりの豊島美術館がとても素晴らしかった。内藤礼の、”自分という存在とそれが含まれる世界との関係”を感じさせる作品が好きです)、8月にイギリス旅行。夏にグループ展、秋に個展。
7月には我が家に子猫がやってきました(日暮里で拾われたサビ猫サビー♀)。ヤンチャぶりに振り回されつつ、可愛さにメロメロ。家の中に小さな生き物がウロウロしているのって何だかいいものです。

さて、例年おすすめ映画をあげている年初のご挨拶ですが、さっき数えてみたら観た映画が少ない。特に下半期はぐっと減っていて、やはり猫が来たからか…?と思ったり。
とはいえ、(数少ない中でも)良い映画はたくさんありましたので、いくつか挙げてみようと思います。


◎神々と男たち
1本を選ぶとしたら迷わずこちら。
2010年カンヌ国際映画祭 グランプリ受賞。
1990年代、アルジェリア山間部の小さな村にある修道院で共同生活を送る修道士たち。イスラム過激派の脅威が迫る中この国を去るべきか否か、自己への問い、それぞれの苦悩を経て決断の時を迎える。チャイコフスキーの白鳥の湖が流れる晩餐のシーンで涙が止まらなくなった。国を出るべきか悩む修道士の話が、どうしても当時の日本の状況と重なってしまったが、話が進むうちにより深く宗教的なテーマに引き込まれて行った。
3月26日シネスイッチ銀座にて。イルミネーションが消え真っ暗な銀座で観たことは一生忘れないと思います。

悲しみのミルク
初めて観たペルー映画。
テロの恐怖と混乱が渦巻いた南米ペルーの歴史を背景に、一人の女性の過酷な日々と再生への希望を寓話的に綴る。監督はパルガス・リョサの姪、クラウディア・リョサ。苦しみの歴史、白人と先住民との関係なども描きつつ、ラテンアメリカ独特の空気や生命力を濃密なイメージで綴る。希望の持てるラストシーンも良かった。

◎トゥルーグリッド
過去記事参照→

◎アレクサンドリア
紀元4世紀のエジプトアレクサンドリア、それまでの神々が否定され、新興のキリスト教が勢力を伸ばす中、宗教間の争いが激化… そんな中、哲学者、天文学者のヒュパティアは自身の研究に没頭するが、彼女を邪魔に思う主教と軍の手が迫る…
宗教的非寛容というのは日本にいると実感としてわからないけれど、集団で他者を排除するということは過去を振り返るまでもなくあることで、本当に恐ろしい。
特定の宗教の話ではなく、自分の身に引きつけて考えることのできる力のある作品だった。

他に、「ノルウェイの森」「バーレスク(シェール素敵!)」「冷たい熱帯魚(好きではないのだけど…でんでんが恐ろしい)」「英国王のスピーチ」「ダンシング・チャップリン(昨年はローラン・プティも亡くなり寂しい)」など良かったです。DVDで観た「サイタマノラッパー」最高!


大変なことも多かったけれど、たくさんのご縁を得た2011年でした。
今年も心をオープンに地に足をつけていきたいと思います。
そしてまたたくさんの映画を観られますように。

2012年がみなさまにとって、健やかで暖かいものとなりますように。
今年もよろしくお願いいたします。


(個人的備忘録)
ノルウェイの森、エリックを探して、バーレスク、グリーン・ホーネット、再会の食卓、冷たい熱帯魚、ミツバチの羽音と地球の回転、ソーシャルネットワーク、英国王のスピーチ、はなればなれに、神々と男たち、SOMEWHERE、アレクサンドリア、悲しみのミルク、私を離さないで、トゥルーグリッド、ブラックスワン、パイレーツオブカリビアン3、アジャストメント、ダンシング・チャップリン、マイバックページ、ゴーストライター、カウボーイ&エイリアン、必死剣鳥刺し、SATC2、鉄男THE BALLET MAN、天安門 恋人たち、サイタマノラッパー、武士の一分、紳士は金髪がお好き、カサブランカ、追想、トイレット、ハングオーバー、パリで一緒に、おしゃれ泥棒

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