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March 27, 2013

2012年映画

Assisi


3月もそろそろ終わりの時期ですが、昨年映画館で観たもので良かったものを記録しておきます。自分の備忘録として。

(順不同)

少年と自転車
 ダルデンヌ兄弟。

ル・アーブルの靴みがき
 アキ・カウリスマキ監督

この二つは、少年と周囲の大人たちの物語。一方は親に捨てられ施設にいる少年、もう一方はアフリカからの不法移民の少年。どちらも厳しい環境に放り出された存在だけれど、彼らを受け入れる周囲の大人たちのまなざしが暖かい。みな経済的に余裕のない暮らしをしているし、特別な人達ではないのにもかかわらず、目の前に突然現れた存在を自然に受け止め守ろうとする姿に心打たれた。
私自身、常に親切で良き人でありたいと思ってはいるものの、実際にはそれは自分に関係する人に対してであって、全く未知の存在(むしろ面倒な存在かもしれない)を受け入れることができるだろうか…… 受容できる人でありたいと強く願う。
両監督はいつも、さりげなく暖かく、人に寄り添う映画を作りますね。

細田守監督のアニメーション『おおかみこどもの雨と雪』も、こども(オオカミとの間の)を育てる話。雪のなかを、おおかみこども達が転げ回るシーンがキラキラしていてとても良かった。


ポエトリー アグネスの詩
 イ・チャンドン監督。
 とてつもなく重く苦しく美しい映画。
 「主人公のミジャは一生懸命美しいものを探そうとするのに、生きていく中で醜いもの、汚いもの、苦痛なものに出会わざるを得ない。しかし、そのようなものを通り過ぎた後で美しいものに行き着くのだ、ということに苦しみながら近づいて行きます」
「詩ということは、美しさを探すことである一方で、猥雑であることや世俗的であることと実は表裏一体なのです」(監督インタビューより)
自分はまだまだ全然近づいていない。


かぞくのくに
 ヤン・ヨンヒ監督
 監督の実体験に基づくストーリー。家族はお互いを思いやっているのに個人の力ではどうしようもない状況。理由も告げられず治療も受けられないまま突然帰国することになった兄ソンホの気持ちを思うと苦しい。「お前はこんなの持って いろんな国に行けよ」という兄の言葉を胸に、妹リエが大きなスーツケースを引っ張って人ごみの中を進んでいくラストシーンが良かった。安藤サクラ、井浦新、ヤン・イクチュンなど役者も素晴らしい。それにしても、帰国事業について今回初めて知ったしまだまだわからないことだらけ。監督の他の作品も観てみたい。いい映画でした。


◎私が、生きる肌
 アルモドバル監督
 これは…なんとも奇妙な映画。さすがアルモドバル。彼の作品はヘンな話も多いのだけど、不思議と包容力がある。すべてを受け入れてしまう母性というのか。この映画も、万人にオススメかはわからないけど、とても面白かったです。


最終目的地
 ジェームズ・アイヴォリー監督
 大好きな監督の作品。とても好み。ローラ・リニーが格好いい。映像もとても美しい。真田広之も良かったですよ。


他に、「桐島、部活やめるってよ」「ミッションインポッシブル ゴーストプロトコル」「Pina」(私に取って初の3D映画)なども良かったです。

やっと記事をアップできて良かった…今年もいい映画にたくさん出会いたいです!


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