文化・芸術

April 15, 2013

ドイツ 活字組版工房「フリーゲンコプフ」展

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竹尾 見本帖本店にて開催された、クリスタ・シュヴァルツトラウバー氏のトークショーに行ってきました。

ミュンヘンの活字組版工房「フリーゲンコプフ」。この工房を主宰し、クリエイターとして自身の作品を発表しているクリスタさんは、暖かいお人柄を感じさせるチャーミングな女性でした。
活版で印刷された絵本の美しいこと!ポスターの格好いいこと!
私自身は印刷関係者でも何でもないのですが、活字で印刷されたものの美しさに痺れます(ちなみに版画も大好きです)。

グーテンベルグゆかりのドイツでも、今は活版印刷で製品を大量に作ることは殆どないようです。クリスタさんは活字を愛してやまず(古い木活字や、ドイツ鉄道で使われていた切符や時刻表用のオリジナル活字などのコレクション写真も紹介されました)、小ロットで制作していくアトリエスタイルを選択したとのこと。自分がどのようなスタイルで活動していくかを考えるのは、印刷業に限らず必要なことだと思います。

版画家と共作した限定出版本の紹介や、活版は強い圧をかけて凹ませるのが良いという傾向はいかがなものか(活字が痛んじゃうしね)というお話など、興味深い内容のトークショーでした。

今回のイベントを主催されたルフトカッツェデザインの平川さんは、作品集にひかれ7年前のミュンヘン滞在中に、勇気を出してフリーゲンコプフの工房を訪ねたそうです。その出会いがこの日に繋がっているのですね。私が平川さんと知り合ったのは、地震後の荻窪のカフェでした。本当にご縁って不思議です。

素晴らしい作品に触れ、目と心の保養になりました。眼福。

September 13, 2011

ピーター・アイビー個展

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今日の夜、青山のギャルリーワッツピーター・アイビー glass work 展を見に行きました。
ピーターさんの作品は前からみたいと思っていたのですが、実際の作品を目にするのは初めて。古いマンションの一室でそっと出迎えてくれました。
とても薄く、軽い器たち。大きなボウルでも手に取るとハッとするほど重さを感じない。それほど端正なのに、なんとも言えない暖かさを感じるガラスです。

今回のDMに使われているのは、絵なのかと思ったら「CYANOTYPE(青写真)」とのこと。透明なので気づきにくい影の美しさを写し取ろうと、ガラスを通過した影を印画紙に焼き付けたそう。入口正面にあった青写真、割れたグラスのオブジェ(破片を針金で繋いでいる?)を写したものでしたが、認識していること、様々な場所で過ごして来た過去、そんなカケラがひとつひとつのパーツで、自分では認識していないこと、覚えていないこと、そんなことが隙間の部分、というお話がとても印象的でした。
表現と作品がしっくり調和していて、とても好きな感じ。ご本人も素敵な方でした。

ギャラリーに向かう途中で偶然工房仲間のTさんと出会って一緒に訪れたので、一人で行くよりいろいろとお話が聞けた気がします。そういえば前にも他の展覧会でバッタリ会った。ご縁ですね。


July 03, 2010

六本木クロッシング2010展:芸術は可能か?

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久々の更新です。
5月はブログ強化月間ということで頑張ったのですが、最後に息切れしてしまい…そのまま「6月ってあったっけ?」状態で、気づいたら7月になっておりました…。
確かに振り返ってみても(元気ではありましたが)、アレルギー気味だったり疲れが出たりで、あまり活動しなかった日々でしたが、そろそろ湿度と暑さにも慣れてきたことだし、そもそも夏は好きな季節だし、ガンガン行きますよー(本当か?自問)

ということで、昨日の夜観に行った「六本木クロッシング2010展」がとてもおもしろかったです。

〜日本のアートシーンの“明日”を見渡すべく、多様なジャンルのアーティストやクリエイターを紹介する「六本木クロッシング」。第3回と なる本展では「芸術は可能か?」という古くて新しい問いを出発点に、エネルギーに溢れ、力強く明日に挑む日本のアートの“今”をご覧いただきます。〜(サイトより)
ということで、20組による展示。
仕事が終わったあと六本木へ向かいましたが、疲れを吹き飛ばすようなパワフルな展示が多くとても楽しめるものでした。

ダムタイプのパフォーマンス《S/N》(1994年初演)の記録映像(上映時間85分)には、懐かしさのようなものを感じました。今から思うと当時は、対決すべきものがはっきり見えていた時代だったかなあ…と思ったり。今はある意味何でもありで色々なものが拡散している気がします。問題は相変わらず存在しているけれど見えにくくなっている、ような。言葉、音、光などを駆使して「すべての枠からの自由」を渇望し続けるけれど、最後はアマポーラ(この甘い曲大好きです)、そして「愛という言葉を使わせて!」。ものすごくシンプルな、コミュニケーションを希求するメッセージを受け取りました。

ログズギャラリーの作品がおもしろかったです。
彼らの作品「ガソリンミュージック&クルージング」とは、車内に高出力の音響システムを搭載した車で行なう、より走行音(車が走行するのに伴い発生するエンジンやウィンカー、風の音などのこと)を強調したドライブのこと、だそう。
今回の展示は、2007年に広島で行ったドライブの際の映像と音を作品として再構成したものでした。偶然(意図的にではなく)撮影された素材としての映像が、単なる風景ではなくなにか抽象的なもの…万華鏡のようで、増幅された車の内部音(大音響)に包まれてキラキラした画面を眺めていると、現実を離れてどこか他の時空へ入り込んでしまうような不思議な感覚になりました。

他には、米田知子の写真(とても知的な作品)や、青山悟の作品が良かったです。青山の「Glitter Pieces」は新聞をオーガンジーに転写しその画像を黒糸とメタリック糸で刺繍した作品で、そのモノとしての存在感に見とれました。

森美術館は夜22時までやっているし、チケットがあれば展望台(東京シティビュー)も利用できるし、デートなんかにもいいんじゃないかな。私はソロでしたけど、東京タワーもバッチリ見えてきれいでした。おすすめ。明日までなので良かったらぜひ。


ところで、今回の展覧会で思った訳ではないのですが、コンテンポラリー作品を見ると時々、わかりやすければいいというものじゃないけど、伝わらなくちゃ(心を動かすものでなくては)仕方ないのでは、と感じるときがあります。受け取る側の感受性や知識も問われているのかもしれませんが。
そんなことも含めて面白いので、もっといろいろ体験しようと思います。

May 21, 2010

和ガラス展

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今日はまるで夏のような日差しでしたね。
昨晩ようやく衣替えをして、半袖の服を出しました。

気候が不安定なので体調管理が難しい。このところ、鼻や眼がむずむずして、肌の調子も良くないです。子供の頃からアレルギー体質で、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎等いろいろ経験しましたが、最近はアレルギー性結膜炎も。気づくとここ数年、いつもこの時期に充血&かゆみで眼科へ行ってます(今年も行きました)。
まずは疲れをためないように、睡眠をしっかりとることが大事かも。
ところでまだ花粉って飛んでいるのでしょうか…?

先日、サントリー美術館でやっている「和ガラス展」を見てきました。
この時期にぴったりの涼しげな展示でしたよ。

会場入ってすぐに出会うのが、ちろりと脚付きグラス。このちろりは何度も見たことがあるのですが、色といい形といい、やはりいいですね。
それから、外国製をまねて作られた器たちの素朴さがなんとも愛おしい。
本家はステムにキリリとした螺旋模様が入ったグラス、対する日本のものはぼんやりした感じで。でもそこに何ともいえない味わいがあるんですねー。
これはこうやって、あれはああして作ったんだろうな…などと推測しつつ、楽しみました。

中でも、これが好き!と思ったのは、首が細くて長い瓶。模様入りのと単色のが並んで展示されていました。私は単色のほうが好みでしたが、そちらはポストカードになっていなかったので模様入りの方のカードを買いました。大らかでゆったりした感じがとても良いです。

23日まで。


美術館のある東京ミッドタウン、服飾関係の店はどこもゴージャスでご縁がないのですが、器や雑貨、インテリアのフロアは楽しいです。ケーキドームと脚付き台、先日も北参道辺りで見たのですが、ここにもありました。流行っているのかしら…。実は今制作に挑戦しているのですけども。

May 20, 2010

ルーシー・リー展

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ウィーンの分離派会館


昨日は初夏のようだったのに、今日は雨で肌寒い一日でしたね。気をつけないと風邪を引きそう。

さて、少し前の週末、新国立美術館で開催されている「ルーシー・リー展」へ行きました。

20世紀初頭ウィーンで生まれたリーは、分離派を始めとした当時の文化の影響を受けつつ陶芸家としての活動をスタート。戦火が近づいた1938年イギリスへ移り、そこで長く制作活動を続けた。そんな彼女が試行錯誤しつつ経てきた様式を一覧する大規模な展覧会でした。

円熟期の美しい色彩で薄く端正なフォルムが知られているけれど、他にもいろいろな作品がありました。バーナード・リーチの影響を受け自分の道を見失っていた時代のものも。昨年見た「アーツ&クラフト展」では、イギリスの運動とともにウィーン工房の作品も紹介されていましたが、結構違うんですよね。同じ思想から出発していたとしても、ウィーンの方はより都市的で洗練されている感じ、イギリスは自然への傾倒や民芸にも通じる素朴な感じ(かなり大雑把なまとめですが)。なので、リーチが最初彼女を評価しなかったのも、リーがとまどったのも理解できました。

おもしろかったのが、制作風景の映像や、顧客への手紙、釉薬ノートなどの資料類。様々な釉薬の組み合わせを試みて、あの美しい色彩を生み出していたのですね。そしてそれを記録する(大事です)。自分の器を追求しつつ、顧客の要求に応えつつ、新しいことに挑戦する、真摯且つ柔軟な姿が感じられました。

とても楽しいのが、照明を落とした部屋にあるたくさんのボタン!本当に美しい小さなものたち。同じ形のものにも色や表面加工など多彩なヴァリエーションがあって、生活のために始めたとはいえ楽しんで作っていたのじゃないかと思うのですけど…どうでしょう。ひとつ欲しい。オーバーコートにつけたら素敵だろうな…

溶岩釉もいいし、掻き落としもいい。ピンクやブルーの大鉢も素敵だけれど、器をどれかひとつ持ち帰っていいと言われたら、私は白地に薄いブルーの線が入った「白釉青線文鉢」を(図録の表紙になっている作品)。でも…やっぱり選べないかな…。身近に置いて眺めていたいような作品ばかりです。
ところで、今回出展されているピンクの鉢に料理を盛りつけた写真を雑誌で見たのですが、正直うーむ…という感じでした。私はただ器そのものを見ていたい。使い勝手重視でみたら、あの薄さ、色、形ではなかったかもしれない。けれど、空間を美しくする「もの」としては、あれが絶対だと思う。
個人的にちょっと勇気が出るような展覧会でした。

東京展の後、益子や静岡、関西にも巡回するようですので、ぜひ!おすすめです。図録の写真もきれいですよ。


美術館を後にして、向かったのはパピエラボ。紙にまつわるプロダクトを扱うお店。狭いのだけど、紙好きにはたまらない空間でした。活版印刷のオーダーも受け付けてもらえるそうです。中村活字に作ってもらった名刺(活版!)がなくなったら、頼んでみようかな。
サブレタープレスの刺子柄(装苑で紹介されていた)や、動物柄のポストカードを買いました。すごく素敵です。

May 15, 2010

東京バレエ団「オネーギン」

ジョン・クランコ(John Cranko, 1927 - 1973)がシュツットガルト・バレエのために振り付けた「オネーギン」。東京バレエ団の日本初演を観てきました(東京文化会館)。
初日の主演は吉岡美佳&高岸直樹。この二人も、オリガ役の小出領子も好きです。

オネーギンの全幕は、おととし11月のシュツットガルト・バレエ以来(→こちら)でしたが、久々に観て、やはり良く出来た素晴らしい演目だなあと思いました。多くのダンサーが踊りたいと願うのもわかる、演技力とテクニックが要求されるバレエですね。

リフトで流麗さに欠けるところがあったり、他にもあれれ…というところはあったけれども、オネーギンのクールな雰囲気やタチヤーナの繊細で内気な感じが出ていてとても良かったのではないでしょうか。特に3幕、グレーミン公爵とタチヤーナの、そしてオネーギンとタチヤーナのパ・ド・ドゥはすごく引き込まれましたし感動しました!これから公演を重ねていけば、もっともっとスムーズになるでしょう。

それにしても思うのは、バレエってやっぱり振付が大事ですね!ダンサーひとり一人が良くても、演目がつまらなかったら、やっぱり感動に欠ける。先日観たパリ・オペラ座バレエ団の「シンデレラ」、マリ=アニエス・ジローを始め、ダンサーは素晴らしかったのだけど、今ひとつ印象に残らなかったんですよね…まあ好みもあるとは思うのですが。
クランコの他の作品も観てみたいです。シュツットガルト行きたいな。


<オネーギン> 2010年5月14日(金)7:00p.m. 東京文化会館

オネーギン:高岸直樹
レンスキー:永瀬直義
ラーリナ夫人:矢島まい
タチヤーナ:吉岡美佳
オリガ:小出領子
乳母:坂井直子
グレーミン公爵:柄本武尊

March 14, 2010

没後400年 特別展「長谷川等伯」

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先月、東京国立博物館で開催されている「長谷川等伯展」の内覧会へ行きました。一般のお客様が退場した後の2時間でしたが、かなりたくさんの人が来ていました。

等伯の作品をまとめて見るのは初めてでしたが、初期の仏画から肖像画、金碧障壁画、水墨画まで本当に様々なタイプの絵を描いたんですね。そのどれにも素晴らしいものがあり、画力をまざまざと見せつけられました。能登の七尾から32歳の時に勝負を掛けて京都へ出た(家族を連れて)というのは相当な覚悟があったのでしょうね。凄いことです。


以下、印象に残ったものたち。

「山水図襖」1589年
京都の圓徳院所蔵。和尚の留守に一気に描き上げた作品。隙をみて、って…何と素晴らしいのでしょう。襖の地模様にもマッチしていて美しいです。

「波濤図」
岩と波のタッチが違っていておもしろい。ちょっと劇画調にも見え(というかこちらの方が古い訳だけど)…迫力があります。

「檜原図屏風」長谷川等伯筆 近衛信尹和歌
かっこいい!近衛信尹の書とコラボ。「はつせ山 ゆふこえくれて やどとへば 三輪の檜原に 秋風ぞふく」という歌の『三輪の檜原に』のところだけ(文字では)書かず、絵で表しています。光悦の「舟橋蒔絵硯箱」方式ですね。こういうの大好きです。

「楓図壁貼付」
中学校の美術教科書に、狩野永徳の「檜図屏風」と対で載っていた。私はこちらの方が好きだったんですが、実物は初めて観ました。美しい…近くで見るより、少し離れたところから全体を眺めるのが良いと思います。

「松林図屏風」
最後の最後に登場。描かないことで感じさせる霧深い空気。奥行き。素晴らしい。


昔は水墨画の良さがちっともわからなかったのですが、最近はいいなあ…と思います。静けさもあり、激情もあり、優しさや強さ、墨一色で本当にいろいろなものが表現できることに驚きです。

今回の等伯展、会期が短く東京ではあと十日足らず。大変な混雑のようですが、おすすめです。

January 18, 2010

「内藤礼 すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している」

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このところ寒い日が続きますね!
そんな連休最終日の11日、鎌倉の神奈川県立近代美術館で開催されている「内藤礼展」に行きました。美術館に着いたところ、チケット売場に列ができていてビックリ。アーティストトークがあるからでしょうか。ここがこんなに混雑しているのを初めて見ました(他の人達も驚いていた)。

坂倉順三設計の建物を利用した展示9点。2階の第1展示室… 1. 《地上はどんなところだったか》、第2展示室…2. 《地上はどんなところだったか(母型)》、3. 《恩寵》(丸い紙にオフセット印刷、持ち帰り可)。
1階に降りて中庭…4. 《精霊》(2本のリボン、長さ7990mm)、彫刻室・テラス…5. 《恩寵》(ビーズ、テグス)、6. 《恩寵》、7. 《恩寵》、8. 《無題》(水、ガラス瓶)、9. 《精霊(わたしのそばにいてください)》。

内藤氏の作品は、何年か前に直島の家プロジェクト《きんざ(このことを)》を体験して以来でしたが、それとつながるものを感じました。本当は《このことを》のように一対一で対峙するのが良い作品なのだと思うのですが、この日はとても人が多くて…ちょっと違う雰囲気だったかもしれません。《地上はどんなところだったか》は、照明を落とした部屋の展示ケースのガラスや風船にクリスマスライトの灯りが映り込んでとてもきれいでした。内と外、生と死、等について語っておられましたが、確かに聖性というか宗教的なものを感じる空間でありました。

現代美術作品はどう観て良いのかわからないことも多いのですが(それで全然かまわなくて、鑑賞者にゆだねられているものだとも思うのだけど)、今回のアーティストトークでは制作意図等も聞く事ができ、それはそれでとてもおもしろかったです。特に第2展示室の作品達については、ああ、そういうことなのか…という気づきがありました。

アーティストトークは、美術館副館長の水沢氏との対談形式で1時間くらいでした。
芸術の役割についての問いに対して「以前はそういうことを考えることがおこがましい気がしていたが、最近、お金があってもなくてもいい作品を作れなければいけない、お金があってもなくても幸せでなければいけない、ということを考えて制作し続けてきたんだな、ということに気づいた」とか、「展示する場には絶対に良いものがある、と信じている」とか、「世界との連続性を実感できないからこそ、そこに含まれている(等質に)という全体性を求めて制作している」「女性も母性を必要としている」などいろいろと興味深い話をきくことができました。母型との接触。見るということが固定していない。等々。そこでタイトルの意味に気づく。
「内藤さんは昔と比べて開かれてきている」と水沢氏が言っていたのも印象的でした。
寒い中庭でしたが、踊るようにたゆたうリボンの下、集まっている人達がそこで発せられる言葉に耳をすませている時間がとても幸せなものに感じられました。あの空間にあの展示、素晴らしいです。1月24日まで。

December 31, 2009

2009バレエ鑑賞記

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今年もいくつかバレエ公演を観に行きました。
その都度、感想を書いておけば良いのですがなかなか追いつかず。こんな年末に、一応自分へのメモとして記録しておきます。

*レニングラードバレエ「白鳥の湖」 @東京国際フォーラムホールA

*草刈民代プロデュース「ESPRI」 @グリーンホール相模大野

*Kバレエカンパニー「ジゼル」 @Bunkamura オーチャードホール

*デンマーク・ロイヤル・バレエ団「ロミオとジュリエット」 @東京文化会館

*第12回世界バレエフェスティバル Aプロ @東京文化会館

*Kバレエカンパニー「ロミオとジュリエット」 @東京文化会館

今年は「ロミオとジュリエット」を2回観たんですね。デンマーク・ロイヤル・バレエの方はノイマイヤー振付で、Kバレエは熊川哲也。どちらも期待していったのですが、ノイマイヤーの方は登場人物がごちゃっとしていてちょっとわかりにくかったかな。でもジュリエットが初々しくて可愛らしかったです。逆に熊川版はわかりやすいのですけど、何となく説明的なような気も…難しいですね、振り付けって。有名なプロコフィエフの曲に合わせた群舞のシーンなんかは迫力があって素敵でした。
それにしても、熊川哲也の場合、観客はどうしても彼の踊り(高い跳躍や切れのある回転など)を見たくなるのだけど、演目によってはマッチしないこともあって(死にそうなのに跳躍は高い、とか)本当に難しいと思います。なんといっても看板だし、期待に応えたいでしょうしね…

バレエ漫画「舞姫 テレプシコーラ」(山岸凉子作)、現在第2部連載中。かなり過酷で辛いエピソードの多い1部(でも感動しました)と比べ、第2部はローザンヌコンクールについても詳しく、楽しく読んでいます。実在の人物がモデルになっていて(ノイマイヤーや、モニク・ルディエールなど)、そんなところもおもしろいですよ。
モニク・ルディエールといえば、1985年の第4回世界バレエフェスティバルで、パトリック・デュポンと演じた「アド・ギャグ」がコミカルでとっても面白かったです。この公演はNHKで放映されて、ドミニク・カルフーニ とデニス・ガニオの「失われた時を求めて」とか、ジョルジュ・ドンの「ボレロ」とか、他にも豪華な出演陣ですごく良かったんですよ。(曖昧な記憶だったのですが、ゆうさんのブログで記録を発見しました。ありがとうございます)

来年の初バレエはルジマートフの「バヤデルカ」です。楽しみ〜

November 19, 2009

皇室の名宝展(1期)

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先月末、上野の東博に「皇室の名宝展」(1期)を観に行きました。
今回のお目当ては、なんといっても伊藤若冲の「動植綵絵」(どうしょくさいえ)。全30幅が勢揃いしたのは東京では83年ぶりだとのこと。見たいみたいと思いながら、なかなか果たせなかった若沖との初対面でしたが、評判に違わず本当に本当に素晴らしいものでした!!いや〜びっくり。迫力に圧倒されてしまうのだけど、細部もじっくり見たいのでぐ〜っと近づいて(単眼鏡や双眼鏡で見ている方もいました)…。対象に愛情を注いで細部まで気を抜かずに描ききっているのが良くわかります。離れてみると一分の隙もない構図の素晴らしさにただただ脱帽。
どれか選べと言われても難しいのですが、個人的に「諸魚図」の小タコに心を掴まれました(大ダコの足にしがみついているのが愛らしい)。

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それから、お得意の鶏ももちろんスゴい(クリックするとアップになります)。

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いいもの見せていただきました。

他にも、狩野永徳「唐獅子図屏風」、酒井抱一「花鳥十二ヶ月図」、岩佐又兵衛「小栗判官絵巻」など正に名宝揃いでした。「小栗判官絵巻」はじっくり見るととても面白い!色がとてもきれいだし、何より次は次は…と先を読みたくなる感じが今の漫画に繋がっているように感じました。

2期はもう始まっていまして(11月29日(日)まで)、正倉院宝物や法隆寺献納宝物、絵巻などが展示されています。教科書に載っていた「聖徳太子像」、「蒙古襲来絵詞」も見られるようですよ。会期が短いので早く行かなくては。