旅行・地域

September 17, 2012

モランディ美術館など、ボローニャにて

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9月も半ばだというのに、暑い日が続きますね。。

ニース風サラダを作ってみました。
レタス、インゲン、トマト、じゃがいも、ゆで卵、ブラックオリーブ、アンチョビ…そして、とっておきのツナ。

(旅行について、書こう書こうと思っているうちに気付けば3ヶ月が経っていました)
イタリア旅行前に読んだ本に、「イタリアはツナ缶が美味しい、しかもトロ(ヴェントレスカ)は大変おすすめである」とあったので、ボローニャの食材店で勇んで購入したもの。一瓶16ユーロほどもしたのでかなりの贅沢品ですが、さすがとろけるよう&しっかりと魚の味がして美味しかったー

このトロ瓶の他、ジュノベーゼソース、トリュフペーストなどを買ったのはマッジョーレ広場近くの店GILBERTO del 1905。この辺りは電車の時間があったのでゆっくり見られなかったのが本当に残念な程、雑貨屋、食材店などの密集した楽しそうなエリアでした。また絶対に行きたい。

さて、そもそも何故ボローニャへ行ったのかというと、目的はただひとつ。モランディ美術館に行きたかったから。
ジョルジョ・モランディ(Giorgio Morandi, 1890年7月20日 - 1964年6月18日)は20世紀前半に活動したイタリアの画家。1989年に神奈川県立近代美術館で開催された個展のカタログを友人から貰って以来、心引かれる画家の一人です。須賀敦子全集の表紙にも絵が使われていますね。rbさんのブログでこの美術館の存在を知ってからというもの、待ち望んでいた日がついに来るとは感慨深いものがありました。

滞在中のフィレンツェからボローニャへは電車で1時間程。
美術館はボローニャの中心、マッジョーレ広場に面した市庁舎の中にありました。(以前は無料だったようですが今は入場料金が6ユーロかかります)
中は思いのほか広く、小さく分かれた部屋がいくつもありました。私がとても好きな瓶シリーズもたくさんあり、人も少なく静かな中、何度も行ったり来たりしてゆっくり見ることができました。同じ形の瓶や箱を、様々に配置を変えて繰り返し描いているのがわかります。ローマのバロック、フィレンツェのルネサンスに、感動しつつ圧倒されていた私にとって、落ち着いた色彩、静謐さをたたえた画面がとても心地よく、至福の時を過ごしました。
ご年配のスタッフ(ボランティア?)や、訪問者たち、それぞれ皆が彼の作品を愛しているのだな、ということが感じられる素敵な美術館でした。

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その後、旧市街にある彼が住んでいた家(Casa morandi)を見に。
古い通りに面したがっしりした木の扉。そこを抜けると中庭があり(エレベータもついていた。今も人々が住んでいる建物なのでいろいろと改装して住みやすくしているんですね)、階段を上って彼のアパートへ。事前にメールで連絡しておいたので、呼び鈴を押すとドアを開けてくれました。
ガラスで仕切られたスペースに本などが並べられ、ビデオ映像を流していたり、音声テープが流れていたりと、今っぽい空間で…ちょっと想像と違っていました。(本当に住んでいるときのまま保存されているのかと思っていたのです)一角のアトリエスペースはおそらくそのままで、イーゼルや絵に描かれた瓶、器が並び興味深かったのですが…。でも説明がちゃんとされていて良い展示でしたよ。あくまで私が期待していたものとは違っただけです。
夏の間避暑地として過ごしていた小さな町、Grizzana Morandiには彼が夏の間暮らしていた家が当時のままに残っているそうです。いつか行ってみたいものです。

その後、La Sorbetteria Castiglioneでジェラートを食べ(美味!)、食材など買い込み、カフェでビールを飲みつつ広場を眺めたりして、ボローニャの短い滞在を楽しんだのでした。美しく程よく都会で居心地の良い街でした。今度はゆっくり訪れたいな。


October 22, 2007

カフェと本と

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10月はじめの三連休を利用して、軽井沢へ行ってきました。
夏ほどは混雑しておらず、のんびり過ごすことができました。

行ってみたかった北軽井沢にあるブックカフェ「麦小舎」へ。家の一角(本がたくさんある部屋とテラス、庭)がカフェになっており、本を読みながらくつろぐことができます。オーナーご夫婦の本読みの歴史?は、かなり私とシンクロしている気がする。子どもの時に大好きだった、「こねこのぴっち」や「ちいさなおうち」(どちらも、岩波の子どもの本シリーズ)もありました。それから、ドリトル先生、エンデ、などなど・・・懐かしい〜
ハンバーガー&ケーキを注文すると、奥のキッチンでピタピタとハンバーグを成形する音が聞こえてきて、期待が高まります。運ばれてきた姿は、かなりの高さがありましたが、ギューっとつぶして食べてくださいとのこと。肉汁がじわ〜っとしみて、ケーキ共々、大変美味でした。

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その後、追分の古本屋「追分コロニー」へ。ここで「こねこのぴっち」のドイツ語版を発見。ちょっとした偶然が嬉しかったです。大橋歩さんの昔の本などを購入し、併設のカフェ(暖炉付き)でパラパラと眺めていたら、ついつい眠くなってウトウト・・・(おばあさんみたいですが、それだけ居心地が良かったってことで)

思い起こせば、昔の私は本がとても好きな子供でありました。今よりよほど読んでましたねえ。今ほど娯楽がなかったのかもしれませんけど。
リンドグレーン(やかまし村、ピッピなど)、大草原の小さな家シリーズ、ポプラ社の怪盗ルパン全集(ルパンが格好良くて!表紙の絵もいかしてました)、名探偵ホームズ、モンゴメリ(赤毛のアン)、あしながおじさん、オルコット、椋鳩十の児童動物文学、岩波少年文庫の数々、などなど・・・
大人になるにつれ、ドロドロしたものや、しょうもないモノなど、色々なものを重ねてきましたが、それらの本から得たものは自分の土台として確固としてある、と思いたいです。

どこからともなく、キンモクセイの香りがしてきました。すっかり秋になったのですね。もうすぐ11月です。

March 21, 2007

湖とワイナリー

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先日、一泊で河口湖へ行ってきました。Kicx0758_2
この時期の河口湖は人も少なく、静かで良かったです。泊まったところが賑やかなエリアからは外れていることもあり、湖畔を散歩してもまったく人には会わず、かわりに鳥が。

翌日のランチは、西湖にあるカフェMで。雑貨なども置いてあるお洒落カフェ。湖沿いにあるので、横を通ったことはあったのですが入ったのは初めてです。人気店なのでしょうね、入れ替わり立ち代わり、人が入ってきました。ごはん美味しかったです。

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その後、ふと思い立って勝沼へ。葡萄畑が広がる素敵なところですね〜。何も調べて来なかったので、しばし思案・・・そういえば以前家の近所で買ったワインが美味しかったので、製造元の電話番号をメモっておいたものがありました!それが中央葡萄酒(グレイスワイン)。見学は予約制とのことでできなかったのですが、ツタの絡まるショップで試飲ができました。プレミアムワインテイスティングは1,500円で、3種類いただけます。お高いワインだけあって、深い味わいで美味しかったですよ。私が一番気に入ったのは、「2002 キュベ三澤 プライベートリザーブ」という白ワインでした。他にも無料で試飲できるものがたくさんあり、かなりいい調子に・・・自宅用に、樽甲州(白)と甲斐ノワール(赤)を買いました。おススメはやはり、日本固有の品種、甲州を使ったものみたいです。
その後、近くのメルシャン勝沼ワイナリーへ。さすが!というべき充実した施設なのですが、既に夕方で閉館間際だったので、併設のショップで買物をしただけで我慢。
他にもたくさんワイナリーがあって面白そうなので、今度はぜひ早い時間から来ていろいろ見てみたいです。季節はいつがいいのでしょう。10月には、シャトーメルシャン ハーベスト・フェスティバルというのがあるようです。
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November 02, 2006

二期倶楽部

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先月中旬まではかなり忙しく過ごしておりましたが、懸案事項も片がついたので、しばしのんびりしていました。でもまた、いろいろとありそうな気配・・。
ところでちょっと前(夏です)に、那須の二期倶楽部へ行ってきました。以前より泊まりたかったのですが、なかなか思い切りがつかなかったのです・・でも行って良かった!噂に違わず素敵なところでした。泊まったのは、1986年に建てられた一番古い本館の和洋室で、池に面したリビングルームに、和室。年月を重ねてきた落ち着きがあって、なんとなく別荘のようなたたずまいでした。近年オープンした東館が話題になっていますが(コンラン&パートナーズがデザインした)、個人的には、本館の雰囲気の方が好きです。東館のスパには入れますし。
本館は、栃木県で採掘される大谷石と瓦を使った、重厚な建物で(建築 渡辺明)どことなく、旧帝国ホテルを思わせるのは、同じく大谷石を使っているからでしょうか。森を散策して温泉に入っただけで、何をするでもなく過ごしましたが、とても寛げました。Kicx04331
木々に囲まれた露天風呂に入らなかったのは心残りです。
スタッフの方々も固すぎずカジュアルすぎず、ちょうど良い距離感で、ホスピタリティを感じました。本当は一泊ではなく、1週間くらい滞在したいものです。なかなか難しいけれど。
ところで、ラウンジに東京国際ガラス学院の学生作品が展示販売されていて、なぜここで?と思ったのですが、実は国際ガラス学院と二期倶楽部は、どちらも株式会社栄光(栄光ゼミナール)の手がけた事業としてスタートしたんですね。アートサイト直島を手がけたのはベネッセだし、教育関係事業を深めていくとリゾートにいくのでしょうか。少なくともこの2施設は好きなところなので、良い具合に展開されていると思いますが。
一日目のお昼は、近くの草花宿(そうかじゅく)で。きちんと作られたお食事を、お宅に招かれたような空間でいただけます。道がわかりにくいのですが、途切れることなく人が訪れていました。
二日目は、1988 CAFE SHOZOでランチ。(NASU SHOZOにも行きました)本がたくさんあったりして、寛げるカフェでした。系列の古家具屋さん(ROOMS)が近くにありましたが、ココかなり好みです。

August 19, 2005

香川旅行(3)直島

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ベネッセハウス別館

3日目、ついに直島へ!瀬戸内海に浮かぶ小さな島ですが、近年、現代アートの世界において注目を集めているところです。その中心となっているのが、ベネッセハウス(安藤忠雄設計の宿泊施設をともなった美術館)、地中美術館(クロード・モネ、ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレルの作品が安藤忠雄設計の建物に永久設置されている)、家プロジェクト(古い家屋を改修し、アーティストが家の空間そのものを作品化したプロジェクトを公開)などの施設です。

私にとって、大げさに言うと「直島前」「直島後」では、心のありようが少し変わったかのような体験でした。建築や自然や現代美術に対峙して、じっと眺めたりぼーっとしたり体験したりして過ごしていると、思考が自分の内に向かうのを感じます。「これはこうだ!」というような答えがでてくるわけではなくて、きっかけをくれる、というか気づきの時間を持つことができる、というかそんな感じ。それぞれの作品は「今を生きている私」にリンクしている存在、だと強く感じる。それがやはり現代アートの醍醐味なんじゃないかな、と思います。
そういうふうに思わせるには、この直島で、海山に囲まれ、この建築とともにある、ということが大きく寄与しているのではないでしょうか。家プロジェクトで感じたことですが、作品と日常との敷居が低い、アートが生活とともにある、という環境が素晴らしかったです。歴史のある島だから、新しいものを受け入れるにはいろいろあったかもしれないけれど、それも含めての今の環境なんだと思うのです。

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フェリーで高松港から1時間弱で、直島の宮浦港に到着。バス(本数結構多い)にて、宿泊先のベネッセハウスへ。宿泊している人は、館内(美術館)を自由に観られますが、まずは地中美術館へ行くことに。ベネッセハウスから見えるくらいで近いのですが、暑かったし上り道なのでバスを利用しました。
この美術館はスゴイ。ジェームス・タレルの、光をテーマにした作品がおもしろくて、何度も体験してしまいました。デマリアの部屋も、圧倒的に美しかった・・・
私のつたない言葉で説明しても伝わらないと思うのでぜひ体験して欲しいです。そして安藤忠雄の建築、いいですね〜。ぱっと見て、ふとベルリンのJewish Museum(ダニエル・リベスキンド設計・・彼はグラウンド・ゼロ跡地再生のコンペに選ばれた建築家)を連想したのですが、それが美しくも不安を感じさせる(もちろん意図的に)のに対して、地中美術館は、美しく静かで瞑想的な落ち着きを与えてくれるのでした。カフェもいいですよ。

そして本日の宿泊先ベネッセハウスに戻りチェックイン。3階にある部屋からは、瀬戸内海が一望できました。夕食まで館内を探索。別館に行ってみることにし、宿泊者しか使えない小さな6人乗りのケーブルカーでトコトコ上がって行くと現れた建物は・・!めまいがするほど美しかったです・・!
kagawa-benesse5夕食は館内のレストランでいただきました。「和懐石料理に洋風な要素を加えた創作コース料理」ということで大変美味でした。レストラン内部にはバスキアの絵がかかり、窓の外には杉本博司の海の写真(実際の水平線と写真のそれとが同じラインになるように掛けられている)・・・ほろ酔いかげんで部屋へ戻る途中、誰もいない作品の前で椅子に座り、しばしボ〜っと眺める。暗い中でネオンが点滅する「100生きて死ね」(ブルース・ナウマン)。「FEEL AND LIVE」「STAND AND DIE」「YOUNG AND DIE」「CUT AND LIVE」・・・などの文字が次々と明減し最後にすべてが点灯する、なにかしんとした気持ちになる作品でした。
それにしても!なんて贅沢なことでしょうか!!直島に行く方には、ぜひともベネッセハウスに宿泊することをおすすめしたいです。部屋(クリストの作品がかかっている)も、とても落ち着きました。まるで自分の家にいるかのようでした。

August 18, 2005

香川旅行(2) イサムノグチ庭園美術館

kagawa-inokuma2日目。琴平から牟礼へ移動途中で丸亀の猪熊弦一郎現代美術館に立ち寄りました。猪熊は三越の包装紙『華ひらく』(白地に赤の)をデザインした人なので、私としては、そういったデザイン的な作品を見たかったのですが、今の常設展では油彩が中心でした。面白かったですけれどね。この美術館は、新しいMoMAの設計者として近頃話題の建築家、谷口吉生が手がけたものです。明るくゆったりしていて気持ちの良い空間でした。あと特筆すべきは、ミュージアムショップ。風呂敷やレターセット、テキスタイルなど・・・とても素敵です。いろいろ買物しました。
そして牟礼の、イサムノグチ庭園美術館へ。こちらは、イサムノグチが1969年から20年あまりの間、日本での住居およびアトリエとしていた場所を、雰囲気そのままに保存公開しているというユニークな美術館です。往復ハガキによる申し込みが必要という条件にもかかわらず、多くの人が見学に訪れていました。彼の作品はこれまでまとめて見たことがなかったのですが、制作途中のものも含めてたくさん見ることができました。庭に配置された様々な彫刻を目の前に、どうしていいやらとまどうところもありましたが、あまり手をかけず自然を生かしたモノとしての存在を感じる・・のかな、などと思ったりして。私にとって、スッと入り込めたのは住居の方で、生活の場に置かれた作品たちは、環境にしっくりなじんでいてとても良かったです。
ところでこの庭園美術館には屋島からタクシーで行ったのですが、近づくにつれ石切場が迫って来、石を加工する音も聞こえてきました。勇壮な姿の屋島と、四国霊場のひとつである五剣山に囲まれたここは、ノグチが選ぶべくして選んだ場所なのだと思いました。
モエレ沼公園のグランドオープンなどと関連してか大規模な巡回展中で、大作であるエナジー・ヴォイドは札幌に送られており見ることができませんでした。もうすぐ東京都現代美術館で開催されるイサムノグチ展にはやはり行こうと思います。

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庭園美術館前の芙蓉

August 17, 2005

香川旅行(1) こんぴらさん

kagawa-sky今日から、香川旅行です。
初日は、飛行機で高松に降り、バスで琴平に移動(途中うどん街道を通る。有名店を多数発見)。まずはこんぴらさん参り!と意気込んだはいいのですが、本宮に辿りつくまでの785段の石段が辛くて・・。日頃の運動不足を実感しました。こんぴらさんでのお目当ては、円山応挙の襖絵と伊藤若冲の百花図。しかしながら若沖の方は非公開で見られませんでした。残念!襖絵のある書院は入場料が必要だからか、殆ど人がいなくて静かで良かったです。縁側で休んでいるときの庭の緑が美しかったなあ。襖絵っておもしろいんですね。一枚一枚は平面なのに、それが部屋にセットされると、3次元的な広がりを持つものになる・・瀑布図と虎図が好きです。

kagawa-konnpiraそれから、「金毘羅歌舞伎(金丸座)」にも行きました。これは国の重要文化財に指定されている、江戸時代の歌舞伎小屋です。毎年春、豪華な配役で歌舞伎が上演されています。楽屋や奈落なども見学できて楽しかったです。